1962-05-06 第40回国会 衆議院 建設委員会 第22号
狩野川台風、伊勢湾台風、さらに昨年度においては梅雨前線豪雨、第二室戸台風等の大災害が相次ぎまして、国民生活に対しましてはもちろん、わが国経済の発展にも重大な影響を与えておることは、諸君周知のところであります。 政府は、このような実情にもかかわらず、国土保全の基本である治山治水事業については、単に計画の繰り上げ施行と称して当面を糊塗しているにすぎないと私は考えます。
狩野川台風、伊勢湾台風、さらに昨年度においては梅雨前線豪雨、第二室戸台風等の大災害が相次ぎまして、国民生活に対しましてはもちろん、わが国経済の発展にも重大な影響を与えておることは、諸君周知のところであります。 政府は、このような実情にもかかわらず、国土保全の基本である治山治水事業については、単に計画の繰り上げ施行と称して当面を糊塗しているにすぎないと私は考えます。
彼田中正造翁は、足尾銅山の銅毒事件に関係し、終始民衆の側に立って、資本主義と国家権力の結合による不正を糾弾し続けられたことは諸君周知の通りであります。森下君にして真に田中正造先生の第二世たらんとするならば、今こそ国民の側に立って、このガリオア・エロアの返済金をもって米国のアジア侵略への片棒をかつがせられるおそれのある帝国主義的政策に対し、きぜんたる対決をもって臨むべきであります。
過去において政府が單に予算がないの一点張りで幾度となく人事院勧告を無視し、又仲裁裁定を一蹴し、公務員並びに公共企業体職員に煮湯を呑ませたことは、諸君周知の事実であります以上のごとく、公務員にも完全な争議権を回復すべきであることは、理論的にも実際的にも至極当然の理でありまして、この当然の限度にも至らぬ改正を以て恩恵だと考えるのは、誤まりも甚だしいと言わねばなりますまい。
さりながら、これらの事実は、いまだ十分の域に達していないことは、諸君周知の通りでございます。ゆえに私は、この政治の民生化、文化の向上、経済の再建を一層強度に推進拡充し、かつ世界の平和に貢献しなければならないことは、われわれ日本國民に課せられたる権利と義務であると確信いたすのであります。